求人情報を見て応募し、書類選考・面接にクリアしてやっと採用が決まり、入社します。そこで初めて聞かされた労働条件が求人情報や面接で聞いていた話と違っていた場合、どうすればいいでしょう?様々なケースと解決法について書いています。
業務内容が違う
「経理で採用されたはずなのに、なぜか営業事務の仕事に配属された。報酬も求人票に書いてあった金額より安かった。」
「面接官が社長で、社長は自分の理想論をただただまくし立てているだけで、採用されて現場に入ったら、聞かされていたのとまったく違った。しかも、実際の仕事でお世話になる方は社長が言ったことを全然知らず、連絡も意思の疎通もできていない。中小企業とはいえ、あり得ないと思う。」
有給や休日日数が違う
「完全週休2日と聞いていたのに、実際にはしょっちゅう休日出勤があり、週2日休めることがほとんどない。」
労働時間が違う
「始業時間に関して、求人票に9時~18時と書いてあり、面接でもそう聞いていたのに、実際は毎日30分以上前に出社して、職場の掃除を無償でしなければならないと入社後に指示された。それって労働基準法違反では?」
給与が違う
「残業代がちゃんと出ると聞いていたが、それはみなし残業代として基本給に含まれていると後で知った。」
「募集では月給⚪︎⚪︎円~⚪︎⚪︎円と、金額の幅が広いので面接で報酬の件を確認したら、今までのスキルや今後の貢献度で高報酬も狙えるとの話だった。実際は最低報酬からのスタートで、しかもほぼ昇給はないらしく、それなら最初からそう言えと思った。」
待遇が違う
「業務に着く前に研修があるから未経験でも大丈夫と聞いていたのに、いきなり業務をさせられた。聞ける人がいないので、仕事の質問もできない。」
「正社員の求人だったのに、パートでの採用となり、賃金も低く社会保険にも入れてもらえない。」
解決法
面接では詳細まで確認しよう!
応募者を増やすために耳障りのいい言葉を書いている部分もあるので、面接で詳細までしっかり聞いておいた方がミスマッチが防げます。採用が決まったら、契約書の業務内容をよく読んで、おかしいと思ったら会社に申し出ましょう。うやむやにしてくるような悪質な会社なら、早めに見限った方がいいかもしれません。
なぜこんなことが起きるかと言うと、求人情報や面接で正直な情報を伝えたら、人が来ないからです。そんな平気で嘘をつく会社は早めに縁を切った方がいいです。退職を伝えてもなかなか受理されない可能性もあります。
雇用条件が求人票と異なると労基法違反
詐欺と言っていいレベルの求人もあるようです。求人票が実際の業務や待遇と異なる場合は労働基準法違反なのですが、異議申し立てをせず黙って仕事を続けていると、了承したものとされてしまいます。
上司や人事と相談してみて、そのまま仕事を続けても改善されそうになければ退職も視野に入れるべきです。
ハローワークの求人なら
ハローワークから紹介された求人であれば、ハローワークに相談するのも方法です。
職業安定法第五条の3で『従業員を採用しようとする事業主は、労働者が従事すべき業務の内容及び賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。』と決まっています。
過去には、本当は求人をしていないのに求人情報を出すなどのから求人や、詐欺的な求人が横行していたハローワークですが、近年ではそれを改善しようとする動きが出ています。
まとめ
労働条件が悪いから人手不足になっていて、募集をしても集まらないからと言って、詐欺求人で人を採用するような企業に残る意味はないのではないでしょうか?
失敗しない退職代行選び。押さえておくポイントについて。